靴を長く履くには…知っておきたい靴の劣化と対策について

お気に入りの靴を大切に長く履きたい─
そう思って丁寧にしまい込んでいたはずなのに、いざ久しぶりに取り出してみると、靴底がボロッと崩れてしまった…そんな経験はありませんか？
今回は、靴の寿命に関わる「経年劣化」や「加水分解」といった現象について解説しながら、失敗しない保管方法や、靴と長く付き合うためのコツをご紹介します。

―長く履きたいなら知っておきたい「経年劣化」と「加水分解」の話―

1.靴は“履いてこそ”。ローテーションのすすめ

どんなにお気に入りの靴でも、使わずに保管するだけでは寿命を縮めてしまいます。
「もったいないから履かない」は、実は一番もったいない選択かもしれません。
定期的に履いてあげることで、素材が空気に触れ、内部の劣化を遅らせることができます。
だからこそ、何足かを交代で履きながら、すべての靴に出番をつくってあげましょう。

2.「経年劣化」「加水分解」について解説

経年劣化とはどういう現象でしょうか。それは、靴に限らずですが、物体は時間とともに少しずつ劣化していきます。これを経年劣化と言います。
また、加水分解とは、空気中の水分と素材が反応して分解、腐食が進行することを指します。特に靴に使われる素材、例えばポリウレタンなどの合成素材は、空気中の水分と反応して分解が進みます。
この「加水分解」が進行すると、靴底がボロボロになったり、アッパー（甲皮）との接着が剥がれてしまうことも。
加水分解は靴底だけでなく、合成皮革のアッパーや接着剤にも起こるため、見た目はきれいでも内部では劣化が進んでいることがあります。
そしてこの劣化は、履かずにいても時間とともにじわじわと進行してしまうというのがやっかいなところです。
久しぶりに履いてでかけよう！と思った頃にはアッパーがぽろぽろと剝がれてしまっていたり、しばらくすると歩いているうちに靴底がはがれてしまったり…
「しまっておいただけなのに急に壊れた！」は、実はとてもよくある現象なのです。

3.劣化を早める環境とは

加水分解や経年劣化は、以下のような条件で進みやすくなります。

• 高温多湿の場所（クローゼットの奥や押し入れなど）
• 風通しが悪く密閉された空間
• 直射日光が当たる場所（紫外線）
• ビニール袋などで密閉しての保管
• 長期間一度も履かずに放置

どんなに良い靴でも、過酷な環境で眠らせてしまえば素材は傷んでいきます。

4.靴の保管方法と5つのポイント

大切なのは、「湿気を避けること」と「たまには空気に触れさせること」です。

• 使わない靴でも数か月に一度は風通しのいい場所で陰干し
• 湿気取り・除湿剤を一緒に保管
• 通気性の良い布袋や箱に入れて保管（ビニール袋はNG）
• 靴の型崩れ防止にシューキーパーや新聞紙を活用
• 靴箱を定期的に開けて、空気を入れ替える

これらの工夫で、劣化のスピードをゆるやかにできます。

■マーレマーレの人気ロングセラー“幅広スニーカー”その名も
「ポルカ」

【レディース】ポルカ WX00110-S	【メンズ】メンズポルカ WX00801-S
【レディース】ポルカ WX00110B	【メンズ】メンズポルカ WX00801B

ポルカシリーズは履きぐちが大きく開くので、除湿乾燥剤や新聞紙を入れやすい。つまり、とてもお手入れがしやすいです！
最近は100円均一ショップや、300円均一ショップでも便利な靴用の珪藻土プレートなどが手軽に買えます。
一度お試しください。

◆選べるバリエーションが増えました！ポルカシリーズはこちら

5.保管場所を整えるアイデア

理想的なのは「風通しがよく、温度・湿度が安定した場所」
でも実際には、玄関や収納スペースに限りがありますよね。
特に下駄箱は湿気がこもりやすく、梅雨時や夏場は要注意。
密閉空間になりやすいため、気づかないうちに劣化が進んでしまうことも。

そんなときは…

• 靴の数を見直して、スペースに余裕を持たせる
• 履いていない靴に定期的に出番をつくる
• ローテーションで履ける体制をつくる

など、少し意識を変えるだけでも靴にやさしい環境が整います。

まとめ

「しまっておけば安心」と思いがちな靴の保管ですが、靴は“履いてこそ”長持ちするアイテムです。
正しい保管方法とローテーションの習慣を取り入れて、お気に入りの一足とできるだけ長く心地よく付き合っていきましょう。

■ ローテーションで毎日履きたい！季節を問わず履ける、マーレマーレの定番コンフォートシューズ

【レディース】ベルトコンフォートシューズ HP00325	【レディース】1本ベルトコンフォートシューズ HP00327

◆そのほかマーレマーレのおすすめコンフォートシューズはこちら